三重県の社会保険労務士法人ナデック

初回相談無料!まずはお気軽にナデックまでお電話ください。

三重県の労務問題、労使トラブル、行政対応、研修講師ならナデックへ。

059-388-3608
受付時間 10:00-18:00
HOME コラム ~男女平等について考える~
a

~男女平等について考える~

~男女平等について考える~

今回は、男女平等について考えてみます。差別のない平等な世の中がくることを願っている方がほとんどだと思いますが、実際はどうでしょうか。
男女、労使、店と客、すべて平等、対等です、差別なんてみたことがありませんなんて方が1人でもいらっしゃればいつかはそんな世の中がくるかもしれないと期待できるのですが。現実はそうではありません。
しかし、事業運営をしていく上では避けては通れない問題ですので今回はここにスポット当てていきたいと思います。
※労働問題を考える上で1つの意見として捉えていただければと思います。

まず、大前提として「平等」と「同じ」を分ける必要があると考えます。言葉の意味としては同じかもしれませんが、ここでは分けて考えていきます。
例えば、重量物の取扱いについて見てみますと16歳以上18歳未満の男性は30㎏、16歳以上18歳未満の女性は25㎏まで(断続作業)と定められています。女性と男性では筋肉量も体力も違いますので、「平等」ではあるが、「同じ」ではないとなります。
「同じ」であることが必ずしも「平等」ではない、「平等」であることが必ずしも「同じ」ではないということを念頭においていただきたいと思います。

ある会社で女性を積極的に昇進させる動きがあったとします。そして、結果管理職の男女比率がほぼ「同じ」になったとすると、これは「平等」だと考えますか。昇進基準が明らかで誰がみてもなんの差別もない状態であれば「平等」ですが、そこになんらかの意図があれば誰かにとっては「平等」ではなくなります。
従業員からみても、会社からみても、対外的にみても、誰からみても「平等」というのは現段階では不可能だと思います。男女関係なくどういった比率であっても気にする人がいない「平等」な世の中は少なくともあと100年は来ないでしょう。

では、会社としてどうするべきか、はっきり言ってしまえば答えはありません。ですが、一緒に考えることはできます。社内で、社外の人と、専門家と、とにかく考えるしかありません。答えはないのですから。
さきほど、「平等」と「同じ」は違うと言いましたが「同じ」にする、近づけることで「平等」を実現することも1つの方法です。また、基準をクリアに、明確にすることで「平等」を感じやすくなるかもしれません。

トイレに関する問題などこういった内容は非常にデリケートです。会社での発言や行動には十分注意してください。意図しない方向に話が進むことや意図せず誰かを傷つけてしまうこともあるかもしれません。
真摯に取り組む姿勢があれば理解してもらえることも増えると思いますので、これからの会社運営を考えるうえでこの問題に全力で取り組んでいただければ幸いです。