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ナデック通信

2019年5月号

「令和の時代」の雇用や社会はどう変わる?

いよいよ「令和」の時代が始まりました。テレビや新聞でご退位やご即位の様子を見ていた人も多いと思いますが、10連休が終わると文字通り新しい時代が本格始動していきますね。

新しい令和は、どんな時代になるのでしょうか?
天皇陛下のお代替わりがあって、元号が変わったことで、あらゆるものが一気に変化するわけではありませんが、やはり大きな時代の節目になっていくことは間違いないでしょう。
昭和の時代に培われた日本の雇用や経済の土台が、平成に入ってさまざまな矛盾や限界に直面してゆき、平成の後半には次の動きに向けた方向性が見え隠れしてきた、その意味で平成の30年間は大きな意味での“移行期”だったといわれます。
それでは、令和の時代はどのように変化していくのでしょうか?

私は3月に出版した書籍(『中小企業の「働き方改革」労務管理をスムーズに変える本』)をを執筆していた昨年の年の瀬から今年の年明けにかけて、ずっと「平成の次の時代は?」ということを考えていました。
この本自体は働き方改革への実務対応に向けたいわゆる実用書ですが、執筆にあたっての問題意識は常に「平成の次の時代は?」ということを念頭に置いていました。
いろいろな方々に手に取っていただいていますが、とりおりこのような私の意図を理解して声をかけていただくことがあるので、個人的には幸せに思っています。
具体的には、概論(働き方改革の全体像)について書いた第1章に、そのような問題意識の一端をひそめていたりします。
平成の次の「令和の時代」の見取り図は?

・生きるために働くという従来の常識が崩れていく
・人生の“時間”との向き合い方が根本的に変わる
・“可処分所得”より“可処分時間”が本質的に大事になる
・“働く場所”の意味がなくなり、“労働者”の垣根がなくなっていく
・“専業主婦”も“専業サラリーマン”もいなくなる
・“共働き”“イクメン”は死語になる
・男と女の役割分担ではなく、個人の意思と適性で支え合う社会へ
・“人生100年”が人生モデルとなり、年金の位置づけが変わる
・外国人の経済社会への進出が加速し、共存できない企業は埋没する
・ダイバーシティが時代の標準となり、世の中の仕組みに浸透する
・日本型の同一労働同一賃金は限定的に機能し始める
・ビジネス以外のスキルが持てる人の所得水準が上昇していく
・労務管理をめぐる“中間層”が育たない企業のコンプライアンスは希薄になる
・昭和の時代、平成の時代の感覚から抜け出られない人の居場所がなくなっていく
・“古き良きもの”の本質を残しながら変容できる人材が時代を牽引する

言葉にするととりわけ平成から令和への時代の変化に限らないトレンドと思えますが、おそらくこれらのテーマがこれから5年、10年くらいのスパンで急速に噴出していくことになると感じます。
令和は、昭和から平成にかけての変化が、さらに加速して集大成する時代になるでしょう。
ひとことでいえば、ダイバーシティの時代。

働き方といい、社会保障といい、税制といい、学校教育といい、住民自治といい、本当はもうすでに大きな変化が起こっています。
それは、ある視点からみれば、“男性中心”の時代の終わりということもできます。
平成の時代、男女平等や共同参画や女性活躍が加速しました。
一方で、それが根本的に大切なことだと思いつつ、ある種の違和感を覚える女性も少なくありませんでした。
あたかも“男性中心”の社会であることがデフォルトでスタンダードであり、疑う余地がないかのような印象が与えられていたことへのある種の抵抗感かもしれません。
ものごとをどの視座でどの視角でとらえるかにもよりますが、そうした認識は少なくとも絶対的な真実ではないことは確かです。世の中は、それほど単純でもなければワントーンでもありません。
この感覚、“平成生まれ”の人たちはよくつかんでいるような気がします。
その意味では、ジェンダーギャップよりもジェネレーションギャップの方が顕著なようにもみえます。

昭和の時代の労基法は、女性が一般的に所定外労働をする(≒責任ある地位で働く)ことを前提としていませんでした。
平成のある時代までの社会保障や税制は、一家の働き手はほぼほぼ夫一人で、妻はおおむね(専業)主婦という形態がスタンダードだという前提で運用されてきました。

ひるがえって令和の時代は?
ダブルインカム、あるいはトリプルインカム型の家族や家計を前提とした生き方・社会のあり方について、まだ完全には標準形が描けておらず、コンセンサスも得られていないようにもみえます。

なぜ、女性が一方的に、男性(的なもの)を目指し、男性に学び、男性に近づくべきなのか。
なぜ、男性は、女性(的なもの)を目指し、学び、近づこうとしないのか?
こんな根源的な問いが、投げかけられる場面が増えていくように感じます。

これからの時代の仮説。
男性が女性から学び、女性の強みや持ち味を取り入れることが今以上に当たり前になるでしょう。
男性には男性のよさがあるのはもちろんですが、制度としての“男性社会”は相当に老朽化し、時代遅れになってきていると感じます。
このことに気づいている人は男女問わずたくさんいるはずですが、どちらかというと(客観的に観察できる)女性や(柔軟に観察できる)若者が多いように思います。
令和は、それぞれがどんどん学び合い、どんどん取り入れ合って、本当の意味で主体性を持って力強く生きていくことが、当たり前の人生の送り方になっていく時代ではないでしょうか。

令和の時代の雇用や社会。
年齢や性別や学歴や国籍などによって一見すると順序正しく分類された秩序が、(それが良いとか悪いとかという価値判断はともかくとして)一定のバランス感覚をもっていったんバラバラのパズルのように分解されて、それぞれの意思と行動によって新たな秩序に向けて再編されていく始まりの時代のように思えてなりません。

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