厚生労働省は、今月12日、「障害年金の認定基準(差引認定)の見直しに関する専門家ヒアリング」を開催しました。
ヒアリングが行われたのは、実務的な「差引認定基準の見直し」についてです。
「差引認定」は、体の同じ部位に複数回障害を負った場合に適用されるものですが、この基準が適用されたため、実態より軽く認定されることが多々あり、中には、国が賠償を求められ、それを認めたという事例もあったようです。この問題が昨年の国会で取り上げられ、厚生労働省が見直しを表明していたとのことです。
今回のヒアリングでは、現行基準の基本的な仕組みを維持しつつ、過去の差引認定事例に当てはめたときに、原則として差引認定後に見込まれる支給年金の等級と「現在の障害の程度」が同じ等級となるよう、必要な見直しを行う案が示されました。
今後、パブリックコメントを実施し、通知を発出した上で、改正後の差引認定基準に基づく障害認定の運用を、今夏を目途に開始することを予定しているようです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<障害年金の認定基準(差引認定)の見直しに関する専門家ヒアリング>
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000167372.html