お客様概要
株式会社四日市ヘルスセンター様
https://www.youluxe.jp
1959年創業。創業から50年を超える老舗企業です。 天然温泉レジャー施設『天然温泉テルメリゾート・ユラックス』と観光部門『丸福観光』で地元の方々に愛されています。
長く経営されてきた中で、古くなった社内システムを現在の法律や社会情勢と照らし合わせ、スタッフが快適に働くことができる環境を構築するため、改革を英断された金澤卓司社長にお話をお伺いしました。
1.いち営業マンから会社ナンバー2へ
Q.ナデックとはどのようなご契約をされていますか?
顧問契約をお願いしています。従業員の労務管理から就業規則等の規程類の整備まですべてお願いしています。
Q.ナデックに社会保険・労務関係の業務について顧問契約をしようと考えたきっかけは何ですか?

「営業本部長の立場になってとにかく勉強しなくては、と焦っていた」と語る金澤社長
ナデックさんを知ったのは、昨年の3月にナデックさんが主宰しているセミナー(『みえ企業成長塾』の前身)に参加させていただいた時です。
実は、元々は観光部門の営業マンをしていたんですが、現会長から会社のナンバー2の地位となる温浴部門の営業本部長に任命されたんです。
営業の仕事はいわば一匹狼。自分ひとりでも頑張れば結果を出すことができました。結果さえ出すことができれば、自由にできる世界なので、横とのつながりのことなどきちんと考えたことがなかったんです。
しかし、営業本部長という管理者の立場になって、一人では何もできないんだということを痛感して、とても焦りました。
当社には従業員が約160名、内パート・アルバイトが約120名いるのですが、それらを管理していくことが大変だということすら知らずに取締役になってしまったんです。
ですから、とにかく勉強をしなくてはいけないと、片っ端からセミナーに参加していました。
2.当時は『社労士』という仕事すら知らなかった
Q.ナデックのセミナーに参加してみていかがでしたか?

ナデック主催のセミナーの様子
社労関係がとても大変なことなんだと知りました。
たとえば、就業規則は存在するだけではダメ。それを従業員が自由に閲覧できるような環境でなくてはいけないんだとわかりました。
“会社”というものは、売上が落ちてもダメになりますし、銀行にそっぽを向かれてもダメになります。それらと同じように、社労関係をおろそかにしていて、従業員から不満が出たり訴訟されたりしてもダメになってしまうということを学びました。実は、セミナーに参加するまで“社労士”という仕事自体も知らなかったんですよ(笑)
Q.セミナーに参加されて、色々得るものがあったんですね。では、単にセミナーに参加するだけではなく、ナデックで顧問契約をしようと思われたのはなぜですか?
色々なセミナーに参加したんですが、最初は無料とか安価なセミナーでも後で高い料金になったり、顧問料が高額だったりすることがあります。しかし、ナデックさんはとにかく良心的。
社労士以外の職種の講師を招いたり、膨大なレジュメを用意していたりして、損得勘定なしで、『三重県の企業を元気にしたい』という意欲を感じたんです。
だから、ナデックさんともっと近づきたいと思いました。
3.他の役員の反対を説得して顧問契約に漕ぎつけた
Q.ナデックと顧問契約する以前には、契約されている社会保険労務士はいなかったんですか?

ナデックの小岩(写真右)と山野(写真左)
親会社から来ている社労士がいました。
それでも、ナデックさんにお願いしたいと思ったんです。
ナデックさんに、色々なことを相談したいと思っていましたし、なにより、もっと学ばせてもらわなくてはと感じたので。
Q.顧問契約の変更は、金澤社長の一存では決められないと思いますが、他の役員の方々などから反対はなかったんですか?
もちろん反対もありました。
50年以上今までのやり方でやってきたんだから、これからもそのままで何とかなるだろう、という風潮があったんです。
それではいけないんだということを理解してもらい、ギャップを埋めることがまずは必要でした。
決して簡単なことではありませんでしたが、ナデックさんにも親身になって相談にのっていただきました。
会長に話をする時には、山野さん(ナデック取締役 山野陽子)にも同席してもらって説明しました。おかげで、会長から承認をもらえ、ナデックさんと顧問契約ができるところまで漕ぎつけたんです。
4.会社にも従業員にも良い環境にするためにクリアな仕組み作りを
Q.これまでのやり方を一新するために、どのようなことに取り組まれたんですか?

ユラックスは食事や演劇、マッサージなども楽しめる総合施設。それだけに多くのスタッフが活躍している。
まずは、就業規則の見直しをしました。
会社の中には色々な業種があり、働き方も違います。営業は売上を上げる、経費を下げるということで収支が計算しやすい部門です。
しかし、そういった数値で測れない……たとえば食事の食器を片づける、館内を清掃するなどの仕事もあります。そのような数値で測れない仕事もとても重要なんだということを知りました。
ですから、就業規則をきちんと整備することで、どんな職種の従業員に対しても、仕事に対する正当な評価を行ったり、会社として保証する部分を明確にすることで働きやすい環境にしていくことができると思いました。
とにかく、グレーの部分をなくしていくことが大切。
就業規則だけではなく、他の規程類の見直しも進めています。今は改革のまっただ中にいますね。
ただ、会社が従業員の権利を保護するというだけではありません。権利を主張するためには義務も果たさなくてはいけない。従業員が正当に権利を主張できる環境にすることで、その分きちんと仕事をして義務を果たしてもらう。
それが、会社にとっても従業員にとってもお互いに良いことではないでしょうか。
そのためにも、会社の中はグレーの部分のないクリアな仕組み作りが必要だと思っています。
5.経営が厳しく給与カット。相談ができて心強く感じた
Q.実際に規程を整備して、何か変化はありましたか?
病気で長期休業を余儀なくされた方がいたんです。
その時、ナデックさんに傷病手当について相談に乗ってもらいました。
おかげで、会社としてその方にきちんとした対応をすることができて、無事に復帰されたとき、
「ありがとうございました。仕事をがんばります。」
と言ってもらえたときには、本当にうれしかったですし、きちんと対応ができて良かったと感じました。
Q.その他に印象に残っていることはありますか?
恥ずかしながら、経営が非常に厳しかった時期があるんです。そのため取締役はもちろん、従業員の給与のカットも行いました。
どのように進めればよいかなど、ナデックさんに相談して準備をすすめさせてもらったんです。
おかげで、従業員とのトラブルもなく、また会社も無事に守ることができました。
本当に苦しい時期でしたが、ナデックさんに相談ができて心強かったですね。
6.ナデックは良き相談相手
Q.金澤社長にとってナデックは、単に社労関連の業務を外注する業者ではなく、よき相談相手ということでしょうか?

「社内の人間と意識を共有できるようになってきたというのも、大きな進歩だと思います。」
はい、そうです。 社内の、しかも労務に関することは従業員にはなかなか相談できない面があります。
それを第三者としてナデックさんに相談ができるのはとてもありがたいです。
相談したことに対して、親身になってしっかりと対応してくださるので、安心して相談することができます。
ナデックさんと様々なことをどのように変えていったらいいかを相談していき、私自身も気持ちが固まってきたことで、社内でも、社労関係のことを話ができるようになってきました。
それまでは、正直怖くて社内の人間には、「こうしたい」というようなことを言えなかったんです。突っ込まれたらどうしようとか、反発があったらどう対処できるだろうと思っていたので……。
社内の人間と意識を共有できるようになってきたというのも、大きな進歩だと思います。
Q.今後、ナデックにどのようなことを期待されますか?
最初にセミナーに参加して以降、時間が合えばセミナーに参加させていただいているんです。
他社を蹴落とすのではなく、皆で三重の企業を元気にしていこうという雰囲気がとても素晴らしいと思っています。
ですから、私だけではなく、従業員も参加させることがあるんですよ。勉強になりますし、モチベーションを上げることができますから。
実際に参加した従業員は、
「すごくいいセミナーでした。また参加したい。」
と言っていました。ですから、今後もこのようなセミナーを続けて行ってほしいですね。
ただ、セミナー料金が安すぎると思うので、もっと高くすればいいと思います(笑)。それくらい価値がありますよ!
Q.これからナデックに社労関連の相談がしたいという方にもセミナーに参加することはおススメですか?
セミナーに参加すると、ナデックさんの考え方や雰囲気、業務のイメージがつかめますからぜひ参加するといいと思います。
あと、ブログを読まれても色々な情報を公開してくれているので雰囲気はわかるのではないでしょうか?
金澤様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
2011年1月
取材制作:カスタマワイズ