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ナデック通信

2014年1月号

新年だからこそ、事業を興し、人と向き合う意味を考えよう!

新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさん、どんなお正月をお過ごしだったでしょうか?
私(小岩)は、三が日はゆっくり過ごしましたが、いつもとは違ったインプット、そして思索を楽しむことができたと思います。

ふだんはあまり見ないテレビですが、元旦のウィーンフィルのニューイヤーコンサートに始まって、けっこうEテレ(NHK教育)にハマってしまいました(笑)。
そんな中、とても興味ぶかかったのが、「100分de名著」。世界の名著をその分野のプロがじっくり解説するという番組の特番でしたが、ヘーゲル研究で知られる哲学者の西研さんのお話しに、魅了されました。

ヘーゲルの『精神現象学』というと、とても堅苦しいイメージがあります。
学生時代、哲学が好きだった私も、今までご縁がありませんでした。
でも、テレビ番組を通じて、分かりやすく解説されると、とても興味が出てきますね。

ヘーゲル『精神現象学』にみる幸福論とは? 西さんによれば、

“人間の幸せとは、まず「自由でありたい」という願望と、「人から認められたい」という願望から成り立っており、両者は根本的に矛盾をはらんだ関係にある”

のだといいます。

幸せを追求するなら、だれからも束縛されることなく、自由気ままに生きることを選択したいものです。でも一方で、人には他者から認められたいという願望があるので、完全孤立の状態で自由を謳歌しても、決して幸せにはなれません。

諭すような西さんのお話しを聞きながら、本当にそうだと思いました。
ここから、3つのステップがあるのだといいます。

ステップ1 「力で周囲に打ち勝つ」状態

人間がまず最初に経験するステップ。もっとも分かりやすいのが、小学校のクラスの例です。例えばガキ大将は、クラスで喧嘩が一番強いからみんなから認められるし、仲間の中にいるかぎりは自由に行動できます。

スポーツやビジネスも、当初の発想はやはりここにありますね。力強く勝ち抜いていかないことには、次のステップにはいけませんし、厳しい環境の中では、そもそも生き残ることすらが困難です。だから、みんな必死に追いすがろうと努力します。

でも、人間は決して単純ではありません。力でねじ伏せられても内心は納得できないし、力で周囲を圧倒してもどこか虚しさが残るものです。修羅の道には、早晩限界が訪れるのが、人間社会の常でもあります。

 

ステップ2 「他人と比べず自分を磨く」状態

そこで多くの人は、「人から認められたい」という願望はいったん置いておいて、とにかく自分の持ち味を発揮して、独自に輝く道を目指していくことにします。こうすることで、とても気持ちは楽になります。

他人と比べることをやめることで、他人との無用の争いを抑えることができるし、精神的に楽になるという意味では、得られるものは小さくないものです。実際に、こんな心理状況を経験した人も多いことでしょう。しかし、この道も決して万能ではありません。

そもそも人は、他者との関係を意識しながら成長していく生き物です。頑張って成果を上げれば上げるほど、他人に言いたくなるのが人情です。しょせん人間の営みというものは、突き詰めていけば突き詰めていくほど、「人から認められたい」という願望を根底から放棄することはできないのです。

 

ステップ3 「普遍的な価値を追求する」状態

そして、紆余曲折の末、行き着くのは? それは、積極的に他人を巻き込んで「普遍的な価値」を追い求めながら、自分自身も力強く成長していく道です。

「自由でありたい」という願望を貫きつつ、その限界をそれなりに克服し、やはり「人から認められたい」という願望をも叶えようと思うと、この道に落ち着くことになるといいます。

この発想によれば、ただ力で周囲を圧倒すればよいわけではなく、他人と比べずに自分だけが輝けばよいわけでもありません。その先には、力強さと個性を内に秘めた、ある種の「普遍性」が宿る道がなければならないのです。
 
 
 
西さんのお話しを聞いて、本当に心に落ちました。これはもはや、哲学とか、ヘーゲルといった範疇から飛び出して、人間の生き方や働き方、組織論や労務管理にも、そのまま当てはまるフレームですね。
また、新年にあたり、私たちが今年の抱負を語り、一年の目標を確認するのにあたっても、やはりステップ3の「普遍性」をしっかり意識しなければならないと強く感じました。

経営者たるもの、ただ力強く勝ち抜くことだけを考えるだけではいけなくて、他社と比べずに自社が輝く道のみを目指すのでは不十分なのであって、その先にある普遍的な価値を追求する道を志していかなければならない。
あくまで原理原則的な理想ではあると思いますが、新たな年を迎え今年一年の抱負を語るのに際しては、大きな示唆を与えてくれる見識だと思います。

ヘーゲルの『精神現象学』は、哲学史上でも難解なので有名ですが、のめり込み過ぎない程度に一読してみるのも、よいのではないでしょうか。
私もさっそく購入して、深夜の読書タイムに少しずつ読んでいます。

Eテレでの西さんの発言は私なりに掻い摘んでの要約ですので、興味のある方は再放送をご覧ください。経営者のみならず、ビジネスに関わる人間理解を読み解くヒントを得るという意味では、見て損のない番組だと思います。

新年だからこそ、事業を興し、人と向き合うことの意味について、あらためて考えたいものです。

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