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アルコール検知器誤作動でバス運転手自殺 労災認める

アルコール検知器誤作動でバス運転手自殺 労災認める

 飲酒検査でアルコール反応が出た3日後に自殺した京王電鉄バスの当時50代の男性運転手の遺族が労災認定を求めた訴訟の判決で、東京地裁は2月25日、「検査が誤っていたのに会社は男性に伝えず、解雇されるかもしれないと強いストレスを受けたのが自殺の原因」として労災と認めました。  判決によると、男性は2008年6~7月の間に2回、アルコール検査で「飲酒」と検知されました。同社には高濃度の反応があった場合に解雇できる規定があり、男性は4年前にも検知歴があったため、周囲に解雇になる不安を漏らし、2回目の検知の3日後に飛び降り自殺しました。  佐々木裁判長は、2回目の検査では朝の出勤時よりも出勤後の午後五時ごろの検査の方が高い数値が検知されており、検知器の誤作動の可能性があると指摘しました。そのうえで「会社は誤作動であると分かっていたはずなのに男性に伝えず、退職を強要するような対応をした」として自殺は「業務が原因」と結論づけました。  京王電鉄は「裁判の当事者ではなく、判決の内容を詳しく見ていないのでコメントできない」としています。